パイプが熱い・煙が辛い場合
喫煙時のパイプの温度は「人肌程度」がベストとされていますが、最初のうちは中々うまくいかず、人肌どころかパイプが熱くて持てない事もあります。
これは燃焼温度の上がり過ぎ、いわゆる「過燃焼」が起きている状態です。
パイプが美味しく吸えない原因のほとんどがこの過燃焼によるものですが、何が原因で過燃焼が起きてしまうのでしょうか?
葉の詰め方が緩い
過燃焼になってしまう原因の1つに「葉の詰め方が緩い」事が挙げられます。
葉の詰め加減でよく例えられるのが「カステラぐらいの硬さ」なのですが、カステラってふわふわしてるイメージありませんか?コレが葉を緩く詰めてしまう原因の1つです。
他にも「1度目は子供の力、2度目は女性の力、3度目は男性の力」なんて例えられますが、これもちょっと分かり難い
まずは、これらのイメージに固執せず「最初は緩く詰め、徐々にかたく詰める」を意識するのが重要です。
こちらの動画が非常に分かりやすかったので是非(詰め方は7:00から)
更にタバコ葉を詰めた後、着火前に一度吸ってみましょう。
詰めが緩い場合は何も入ってない様にスカスカですが、しっかり詰まっている場合は適度な抵抗感があります。
喫煙ペースが早すぎる
シガレットからパイプ入門した場合に頻発するのが、強く吸いすぎたりペースが早すぎる事で燃焼温度が上がってしまうというもの。
こうなるとタバコ葉の味が壊れてしまい、辛くてまずい煙となってしまいます。
葉の詰め方はしっかりしているのに過燃焼となってしまう場合は、口に運ぶ回数と吹き返しの回数を減らしてみましょう。
火種を維持する事は気にせず「消えてしまうのが当たり前」くらいの気持ちでゆっくりと吸うのがコツです。
タンパーワークが出来ていない
着火時に盛り上がった葉をならし、火底を作るパイプの必需「タンパー」ですが、実は着火時以外にも活躍する重要なアイテムです。
タンパーを上手に使う事で火種の維持や移動をする事ができ、これらタンパーを使った火種のコントロールを「タンパーワーク」と呼びます。
火種の維持ができない場合
火種の維持よりも過燃焼にならない事を優先すべし!と先述しましたが「過燃焼どころかまともに火がつかない」という場合もあります。
頻繁に火が消えてしまう原因
・火種が小さい
・葉を固く詰めすぎ、または緩すぎ
・着火が足りない
着火時は火皿を焦がさない様に気を付けつつ、ボーっと火柱が上がるくらいしっかりと表面の葉が燃えるまで火をかざします。
詰め方については先述の通りですが、この際固く詰め過ぎない様に注意。固すぎると空気の通りが悪く、適切な吹き返しをしていても火種を維持できません。
また、適切な詰め方をしているのに上手くいかない!という場合は葉をよく揉みほぐしてみましょう。
ジュースが発生してしまう場合
パイプ喫煙をしていると時々「ボコボコ…」と音がする。
これは「ジュース」と呼ばれるもので、タバコが燃焼するときに発生する水分です。
この水分にヤニが溶け出すのでジュースが口入ると非常に苦い。煙管で言うところのヤニ下がりの様な現象です。
パイプのジュース対策
パイプとジュースは切っても切れない関係にあります。何故なら有機物が燃える時、必ず水分を発生させてしまうから。
ゆっくりと吸い、上手く燃焼をコントロールする事でジュースの発生を抑える事ができますが、それでもある程度のジュースはパイプに付き物です。
根本的な対策は難しいものの、水分を吸収するフィルター、ピーターソンに代表されるシステムパイプ、またはメシャムパイプなどを活用する事でジュースの吸い込みを防ぐ事が出来ます。
パイプがうまく吸えない原因まとめ
パイプがうまく吸えない原因のほとんどが過燃焼、そして葉の詰め方です。
このページに辿り着いたスモーカーは恐らく「パイプ…期待して程美味しくないなぁ」という段階だと思いますが、1つ1つを改善していくうちに確実に「おいしくなる瞬間」が訪れます。
それでは楽しいパイプライフを!
上手に吸えない時におすすめのたばこ
アンホーラ ブラックキャベンデッシュ