N-2Bの歴史と特徴
第二次世界大戦終結後の1945年 陸軍航空隊はヘビーゾーンフライトジャケットN-2を開発します。
ポジションとしてはB-3の後継にあたり、防寒性に特化したN-3に対してN-2ではコクピット内での機動性を確保。
腰までの短い丈とヘルメットを被ったままでも着用できる2分割式のフードが特徴となっています。
N-2Bの種類
N-2
L-2やB-15B同様、第二次世界大戦の終結後に登場した一連のナイロン初採用型フライトジャケットのひとつ。渋いオリーブドラブが特徴的。
N-2A
N-2シリーズの第2モデル。空軍独立に際して「エアフォースブルー」を採用。デザインはN-2とほぼ同じで、変更点といえば胸元のタブが革製からナイロンに変わった程度。朝鮮戦争の厳冬期に使用された。
N-2B
N-2BとN-3Bの違い
丈の長いN-3は保温性・防寒性に特化しているのに対し、N-2ではそれらと運動性を両立する為に短い丈が採用されています。
何故これらの違いが生まれたのかと言えば、N-3はエアクルー用 つまり搭乗員用であるのに対し、N-2はフライトジャケットとして狭いコクピット内での着用を最優先としているから。
この設計思想の違いは丈以外にも現れていて、例えばN-2では中央部に備えられたジッパーによりフードを二分割する事が可能となっています。
これは機内で着座した際に周辺機器に引っかからない様にと考案されましたが、同時に人体への重量感を軽減することにも成功。
結果的に現場では、N-2は爆撃機や偵察機などの航空機内で使用され、N-3は飛行中にドアを開放する輸送機や救難ヘリコプターなどの直接外気に晒される環境で使用されました。
N-2Bの暖かさ バイクでの防寒性能は?
ヘビーゾーンに属するN-2Bは、N-3B同様に抜群の防寒性を持っています。
コヨーテファーにウールをレーヨンで包んだライニング・・・タウンユースであればどちらも日本の冬には充分な防寒性能を持っているので、デザインの好みで選んで問題ありません。
バイクで使用する際も同様で、乗車姿勢によってどちらの丈が最適か変わってきます。
N-3Bに対して、丈が短く、腰から風の侵入もないN-2Bは多くの場合でライダーライクなのですが…1つ注意したいのはフードのバタつきがある事です。
法定速度で走ってる分にはさほど問題ではありませんが、ロングツーリングや高速道路を使用した長時間運転の際はバタつきがドッと疲れに変換されます。
これもまた乗車姿勢により受ける風の量が違うのでなんとも難しいのですが、下道の場合はそこまで気にしなくてもいいかな、という印象です。
N-2Bのコーデと着こなし
自然とストリートに受け入れられたN-3ですが、似通った特徴を持つN-2はあまり支持されませんでした。理由は簡単 ルーズっぽくない上に作業着の様なシルエットを有していたから。
N-2を着こなすには野暮ったくならない小綺麗なアイテムでまとめるのが簡単です。
N-2B×ウールパンツ
出典 : https://jp.pinterest.com
ブラックのN-2Bに同色のウールパンツを合わせたシックな着こなし。N-2にインパクトがあるのでシンプルなアイテムが合わせやすい
N-2B×ニット
出典:fashion-basics.com
ワイルドなN-2に柔らかな印象のニットを合わせた着こなしです。足元のスニーカーもカジュアルでグッドです。
オールブラックコーデ
出典:slowfashion.blog.fc2.com
N-2の明るいファーを活かしたオールブラックの着こなしです。タイトなスウェットやジーンズがおすすめ。
N-2B人気おすすめブランド
アルファ N-2B
アヴィレックス N-2B
WAIPER N-2B