羅宇煙管とは?
羅宇煙管とはその名の通り、「羅宇」に竹などを使用した煙管のこと。
全てが金属で作られた延べ煙管と対照的に、マイルドな喫味と素材で異なる風味が特徴。ただし、掃除の際などは繊細な扱いが要求されます。
時代劇などにも頻繁に登場する為、煙管と聞いて多くの人がイメージするのは、この羅宇煙管ではないでしょうか。
羅宇煙管の選び方
羅宇煙管を選ぶ際のポイントは「長さ」と「羅宇の材質」です。
長さはタールに影響するのでマイルドな喫味が好きな場合は長いキセルを、と言っても延べに比べると元よりマイルドな傾向にあるので、はじめての煙管であれば15cm〜20cmを試してみるのがおすすめ。
更に、羅宇煙管の場合は「羅宇」に使われる素材によっても味の変化が楽しめるので、こだわって選ぶのも楽しいポイント。素材は圧倒的に竹か木材が多いですが、高級品では黒壇を使った物などもあります。
初心者おすすめ羅宇煙管
柘製作所 助六煙管
代表的な古典歌舞伎の演目「助六」の主人公にして、江戸の任客「花川戸助六」をモチーフにした助六煙管。
マイルドな喫味とリーズナブルな価格で人気が高く、26cmと長尺の為クールスモーキングの練習に最適な初心者におすすめの一本。公演時間が2時間〜3時間にも及ぶ”長尺”で有名な演目と掛けた粋なキセルに仕上がっている。
長さ:26cm
材質:真鍮・竹
フカシロ謹製 洋白都上石州羅宇煙管
喫煙具メーカーとして古い歴史をもつフカシロから分解可能な羅宇キセル。焦げ茶塗りの竹製羅宇と、ニッケルシルバーで仕上げた各部のコントラストが美しい一本。パーツの結合に接着剤を使っていないため分解可能だが、公式に謳っている訳ではないので注意が必要。
長さ:6寸(約20cm)
材質:真鍮・竹
柘製作所 真鍮女持羅宇煙管
女持(めもち)の名前の通り、女性用煙管をモチーフにした細身でスマートなフォルムが魅力の「真鍮女持羅宇煙管」。吸口や雁首は真鍮で揃え、羅宇には木目の美しい天然竹を使用。個体毎に木目が違うので、購入した時点で自分だけの一本となるのも魅力的。
喫味はマイルドでクールスモーキングにも充分な長さになっている。
長さ:21cm
材質:竹・真鍮
フカシロ謹製 六角和幸羅宇煙管
ブラックニッケルで仕上げた金属部と、焦げ茶の竹製羅宇がクールな六角和幸。名前の通り羅宇と吸口が六角形になっているので、置いてもコロコロと転がる事がない人気の1本。癖の無いマイルドな喫味とクールスモーキングも楽しめる長さは初心者にもおすすめ。
長さ:約20cm
材質:真鍮・竹
柘製作所 花魁煙管
かつて江戸で流行した煙管は、嗜好品というよりステータスアイテムとして親しまれていたのだそう。中でも遊女の世界では格の高い遊女ほど帯が太くなり、それに合わせて帯に刺して携帯していたキセルも長くなっていった。つまり長いキセルは格の高い遊女=花魁である事を表すアイテムだった。全長は約28cmと非常に長く、竹製羅宇を朱色でコーティング。スレンダーでどこか色気のある1本に仕上がっている。
長さ:28cm
材質:真鍮・竹