腕時計には大きく分けて2タイプ
ブランドやムーブメントなど様々な要素がありますが、結局のところ腕時計を選ぶ際に重要になって来るのがデザインではないでしょうか。
「ゴツいのが好き」「クラシカルなのが良い」
ボンヤリと好みのデザインがあると思いますが、しっかりと「腕時計のタイプ」を理解する事で自ずとイメージが固まって来るはず。
スポーツウォッチ
軍用時計をルーツに持つスポーツウォッチは頑丈な作りと防水性、瞬時に時刻を確認できる視認性の高さに特化してきたタイプ。
近年ではビジネスシーンからレジャーまで、幅広い用途に対応したモデルが増えているので、初心者が迷ったらスポーツ系ウォッチがおすすめ。
スポーツウォッチの特徴
軍用時計から進化してきたスポーツウォッチの特徴として、まず「作りが頑丈」であることが挙げられる。
内部機構(ムーブメント)を守る為に与えられた分厚いケースは、落下などの衝撃にも耐えるタフネスさを備えている。しかしムーブメントを襲うのは衝撃だけではない。
近年では「防水性能」を備えている事が一般的なスポーツウォッチの前提条件となっており、時計の天敵である水から内部機構を守ってくれるので安心して使用できる。
更にスポーツウォッチ最大の特徴は「デザインが豊富」であること。
軍用時計をルーツに持つスポーツウォッチだが、一言に軍用と言っても陸・海・空で進化の仕方は全く違う。様々な用途に特化した結果、幅広いジャンルが存在する事となり、多彩なデザインから時計選びを楽しめる。
・作りが頑丈
・高い防水性能
・豊富なデザイン
ドレスウォッチ
女性用の宝飾時計を起源とするドレスウォッチは300年を超える歴史と伝統的なデザインを受け継ぎ、時代に左右されない美しさが魅力的。
クラシカルなそのデザインは男女問わず人気があり、ビジネスシーンやフォーマルな服装にピッタリの時計。
ドレスウォッチの特徴
分厚く頑丈なスポーツウォッチに対して、ドレスウォッチは小ぶりなケースの「スマートなフォルム」が特徴的。
針の形状や緻密な装飾など、伝統的な腕時計の概要を受け継ぐ「クラシカルなデザイン」は、美しくそして色気のあるアダルトな雰囲気を醸し出し「ビジネススーツやフォーマルウェアとも相性抜群」
ケースサイズも日本人の腕にピッタリとされる38㎜が多くラインナップされている。
・小ぶりでスマートなフォルム
・上品でクラシカルなデザイン
・スーツやフォーマルウェアに似合う
スポーツウォッチの種類
ダイバーズウォッチ
凄まじい水圧に耐えるタフネスウォッチの代名詞
名前の通り水中での着用を想定したダイバーズウォッチには、気密性の高い屈強なケースが与えられ、高い防水性能を確保している。
古くより時計の天敵である「水」に対抗する為、様々な防水機能を施した時計が作られてきた。中でも「ダイバーズ」の確固たる地位を確立したのは、第二次世界大戦において「パネライ」が「ロレックス」協力のもとイタリア海軍特殊潜水部隊に納入した防水腕時計が有名。
一般的にダイバーズと言うと20気圧(200m)以上のモデルを指すが、簡易防水を施すに留まった「ダイバーズ風」のモデルも多い。
衝撃に強く防水性も高いダイバーズウォッチは、繊細な機械時計の扱いに不安を持つ初心者にもおすすめ。ゴツくて存在感のあるデザインは、フライトジャケットとも相性抜群。
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レーシングウォッチ
サーキットから生まれたデザインと機構
最速を競うモータースポーツにおいて、正確なタイム計測は必須の機能。
その為、時間を計測できるクロノグラフ機構や平均時速を算出できるタキメータースケールを備えるモデルが多くラインナップしている。
また、常に”タイム”と隣り合わせのモータースポーツと時計ブランドがパートナーとなるのは必然的なものだった為、スピード感を表現したスタイリッシュなデザインや、車やバイクメーカーとコラボしたウォッチも多く存在している。
クルマやバイクなど、マシンが好きな人間のハートを撃ち抜くメカニカルなデザイン。カーボンファイバーなどの最先端素材を使用したスポーティーなデザインが多い。F1チームや高級車メーカーとのコラボしているので、モータースポーツファンとしても楽しめる。
パイロットウォッチ
大空での視認性を追求した機能美
現在の航空機はコンピューターがパイロットを支援してくれるが、かつてはその全てがパイロットに委ねられていた。
高高度を飛行するパイロット達にとって、自身の位置の割り出しや燃費計算などに腕時計は必須の装備。
しかしそれも視認出来なければ、あってない様なもの。
風防には無反射コーティングを施して地上では想像できない強烈な太陽下でも高い視認性を確保。
更にインパクト抜群の大型ケースにはグローブを装着したままでも操作できるオニオンリューズを配するなど、機能美に溢れたデザインが魅力的。
航空機乗りでもなければ、視認性以外の機能は無用の長物ではあるが、かつてパイロット達が愛用していたという点でロマンはたっぷり。航空黎明期を彷彿とさせるヴィンテージスタイルや、ワールドタイマーを搭載するモデルが多い。大きく存在感のあるデザインで、カジュアルな服装のアクセントにもおすすめ。
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ミリタリーウォッチ
戦場で証明されたタフネスウォッチ
戦場で使われるガジェットは全て合理性で出来ている。腕時計に求められるものは時刻を確認する事であり、それを如何なる状況下でも実現するするには、無駄を排して機能性だけを追求しなければならない。
ジャングルや砂漠などの、過酷な戦場で磨かれたミリタリーウォッチは究極的な実用性のみに特化しており、堅牢性・視認性・防水性の全てを備えている。
近年ではそれらに裏付けられた無骨なデザインも伴い、人気が急上昇。
兵士への大量供給を想定しているため、低コストで生産されたリーズナブルなモデルも多くラインナップされている。
シンプルで無骨なデザインはミリタリーウェアはもちろん、カジュアルな服装とも相性が良い。リーズナブルなモデルからちょっと高めの本物志向なモデルまで、予算とこだわりに合わせて幅広い選択肢がある。
アウトドアウォッチ
キャンプやトレッキングなど屋外レジャーに最適
暗闇でも時刻を確認しやすいライトや強力な夜行を備えたモデルに、方位や気圧などを計測できるセンサー付きモデルなど、近年流行している登山やキャンプ、自転車などのアウトドアに最適な時計。
このタイプのほとんどが耐衝撃性や防水性に優れており、ファッション性も高いため日常でも使いやすい。
カシオのG-SHOCKやプロトレックに代表されるクォーツ式がメイン。
アウトドアスポーツが趣味の人にはこれ以上ない程おすすめのタイプ。装飾のない屈強でタフな時計や、カラフルなビタミンカラーを採用したモデルなど、豊富なラインナップも魅力的。
ドレスウォッチの種類
カジュアルウォッチ
ファッショナブルなデザインとリーズナブルな価格
ポップな配色やリーズナブルなプラスチック素材を採用したデザインウォッチが多くラインナップ。
その時々の流行に合わせ姿を変えるファッションアイテムとしての側面が強く、機械式よりもクォーツ式がメイン。そのため価格帯も他タイプに比べて低めになっており、使用シーンやファッションに合わせて何本かコレクションしてみるのも楽しい。
リーズナブルな価格帯なので、気軽に手が出せるのが最大の強み。コーディネートの一部やアクセサリーとして使用したい人におすすめで、現状時計に対して特にこだわりがないなら充分に楽しめる。
ドレスポウォッチ
ドレスとスポーツの良いとこ取り
上品なデザインでありながら、スポーツウォッチのスペックも兼ね備えるドレス&スポーツウォッチ(通称ドレスポ)。オン・オフを問わず、1本あれば様々なシーンに対応する使い勝手の良さが魅力的で、グランドセイコーやオーデマ ピゲなどハイブランドで人気が高いのもこのドレスポ。スポーティーかつラグジュアリーな雰囲気漂う人気の高いジャンル。
大型スポーツモデルや個性的なモデルを着けにくい職場ならドレスポがおすすめ。ビジネスシーンでは誠実な印象を与え、休日はカジュアルな服装にも対応してくれる懐の深い時計だ。
フォーマルウォッチ
古典的で上品な定番デザイン
もっともドレスウォッチらしいクラシカルなデザインが特徴的なフォーマルウォッチ。ジャケットスタイルから正装にも対応する上品なフォルムで、まさに「大人の腕時計」と言った雰囲気。因みに腕時計で言うところのフォーマルとは、「ホワイトorシルバーのダイヤルで針は2針か3針、薄型ケースとレザーストラップ」が条件となっている。
フォーマルなパーティーやビジネスシーンで活躍する定番デザイン。近年では控えめな装飾のイエローやピンクゴールドのケースもこのジャンルに含まれる。